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【東北紅葉ロケ】9/24「これからも旅人」



2020年9月24日

青森県深浦

(写真 追良瀬(オイラセと読む)ベース予定地。白神山地の北西。十和田湖の奥入瀬とは別)


 白神山地を行くには内部を歩くにせよ、外部から飛ぶにせよアクセスは限られる。一度、山を登りブナ林をあるいたことがある。一番の驚きは空気がうま過ぎたことだ。段違いでうまい。森の中は木漏れ日が差し込み、堆積した落ち葉で地面はフカフカ。なんとも心地よい森を形成していた。そしてあたりはキノコや山菜だらけ。山の恵みは大好きなのだが、造詣がまったくない事が悔やまれた...... 食料が続く限り何日でもキャンプしてたいと思ったことを覚えている。しかし、どれだけ登れど見える景色は木々のあいだからの枠付きなのさ。富士山頂のように眺望がきく山はない。なので飛ぶしかねえぜ!ってことになった。 



 ともあれ、白神山地は青森と秋田両県の一番端っこに位置し、その向こうは日本海。その地理的特異性が現代まで白神に森を残したとも言えるんだろうな。日本を移動するときは南北への行き来はしやすい。けれど、それが東西となると途端に便が悪くなる。日本の地形的成り立ちに関わることなので、そうゆうことなのだが、それがこの白神山地にもガッチリと当てはまる。なので、飛ぶには白神山地の東西南北に離発着場を求める必要がある。と、それらしく、ちょっと格好つけてみた!


 途中、深浦で日本海沿岸を北上するカップルチャリダーと遭遇。フライパンをむき出しで荷台にくくり付けてるところにガッツを感じていた。メック(カナダの生協)の装備を使っていたのでカナディアンかと思ったら、日本人の20代だろう。自分の昔を思い出してしまったよ。もう四半世紀前、徒手空拳で突っ走っていた頃。少々、行動が重くなっていないだろうか。年齢を重ね、ともね。当時は何者でもない自分に、旅をしつつも「生産的なことをするんだ!」と言い聞かせてたな。学生時代の仲間はみんな就職し部下を連れてたけど、俺はガムシャラに旅してた。何を撮るべきかのあてもなく。そして今も同じ土俵だよ。そのころは飛んでないにせよ、人生ってもんはおもしれーぜ!


 「テルッチ(お家での俺の呼び名)は鮫とマグロと一緒だからね」「止まると死んじゃうし、ロクナコト考えないから、飛べ~!」って嫁と娘も言ってくれてるし、飛べ~!


 もっともっと飛べるし、もっともっと旅から引き出せる気がしてるんだよね……



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