【写真】赤川ベースから飛び上がると、庄内平野に鎮座する鳥海山が見えた。
【写真】庄内SSCの赤川ベース。平日にも関わらず10人を超える仲間があつまり活気あるクラブだ。
【写真】世界チャンピオン五十嵐氏の離陸シーン。多くを学ばせてくれた。背後には月山が見える。
鳥海山を望める遊佐町の砂浜で車を止めていると、隣に車が止まった。「多胡さんかい？」。僕の車の後ろにモーターパラグライダーらしいものを積んでいるので気になり、やってきたという。その人は山形フライヤーの丹さんという。僕のYoutubeを見ててくれて、もしかしたらと思ったらしい。
鳥海山を飛ぶにしても仁義を切るにはどうしたものかと思案していたところ、その相手方から訪ねてきてくれたのだ。なんという引きの良さ！ いっつも一報入れるのが苦手でさ、俺は。一報入れないと前に進めないのは分かりきっているのに。そして連絡したら相手は話をきいてくれるの分かっているくせに。追い込まれないとやらない駄目な俺、出不精な俺。そろそろ直そうぜ、時間は有限だしさ……。ということで、赤川の河川敷で仲間は飛んでいるという情報を元に、その場へ丹さんと急行した。
赤川につくと庄内SSC（庄内スカイスポーツクラブ）の皆さんは暖かく受け入れてくれた。「天空の旅人でしょ」「山形の最上川とったのみたよ！」とかほんと優しくしてくれてて感謝感激だった。庄内SSCの会長の五十嵐さんはモーターパラグライダー世界選手権のチャンピオン。空の世界には燃費レースというのがあって、限られた燃料でどれだけ遠くへ飛べるかを競う競技がある。五十嵐さんは２リッターの燃料で７５キロを飛び世界チャンピオンに。俺だったら２０～３０キロだろう。まったく別次元の人なのだ。以前から面識はあったが、じっくり話したことはなかった。今回の滞在中にいろいろと交流できたら良いな！
肩慣らしとエンジンチェックに赤川ベースでテストフライトをさせてもらった。飛び上がると北に鳥海山、南東に月山、そして西に日本海。庄内平野はコの字に山に囲まれ、二つの山間から最上川が流れ出ていた。山形の布陣は分かった。さあさあ行くぞ山形、いくぞ鳥海山！
Have a nice day !!!
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