【写真】山形県戸沢村蔵岡
強風時に家や物陰にはいり、風をかわす経験をしたことがあるかと思う。傘を風上にむけて吹き付ける風雨を交わすあれだ。空でもそれをやる。今朝は清川の出し風に翻弄されパラは木の葉のように空を舞った。たまらず風を交わし活路を見いだす飛行ルートをとる。家や傘とはスケールが違うが、風をよけるのに使ったのは山だ。最上川から離れ山陰にはいると風から開放されすこしは動けるようになった。最上川の裏手といおうか、最上川の背景に当たる空間といったほうが正しいだろう。
こんな日は豪快には飛べないが、風を交わし山形の春に追った。里山から田起のはじまった田んぼを飛び抜け、農道の途切れたあたり。そこで視線をあげると杉の森のなかに春紅葉が広がっていた。柔らかな春色だった。沢の谷間にはまだ雪が残っていた。風が吹かなかったらこの空間には入ることはなかっただろう。ギフト。清川の出し風がもたらしてくれたギフトですね。
ルーティーンになりがちな日々の暮らしの中でも、変化球というか、寄り道というか。ちょっとしたことがその日を素敵に演出してくれる時がある。言い換えるなら、素敵な時間は我々の暮らしと同時に流れている。我々がおくる日々は想像より遙かに素敵で満ちている。限られた時間。大切に使っていきたいものですね。
Have a nice day !!!
—————————————
★「そら手ぬぐい」で応援しよう!★
飛んで撮ってシェアし続ける。
この活動を続けるために、手ぬぐいを作りました。手ぬぐいに描かれたイラストは多胡描き下ろしの旅の記録です。
多胡の活動は自己資金とサポーターの皆さんの協力で成り立っています。Read more…
—————————————
たごてるよしwebsite
—————————————
Comments