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【11.7_天空の旅人・上映会】青森八甲田・又兵衛の茶屋_大盛況!


(写真)上映会が終わり、内々でパチリ。又兵衛の茶屋の女将さんは前列右にすわる。

(写真)女将さんの配慮で会は津軽三味線でスタート

(写真)熊取平の紅葉はこの場所で働く運チャンに見て欲しかった!

(写真)又兵衛の茶屋。とても素敵な空間での上映!



【天空の旅人・上映会@八甲田_又兵衛の茶屋】

【会場】青森県八甲田山中 又兵衛の茶屋

【日時】2021年11月7日 15:00から


又兵衛の茶屋の女将さんと出会ったのは昨年の秋。僕は茶屋の直ぐそばにある駐車場を離発着場に定めていた。その挨拶で茶屋を訪れたのがきっかけ。その後、10日ほど暴風雨で飛べず、ひたすら駐車場でそのときを待ち続けた。飛んでいないのにボロボロになりかけている僕を見かねて、女将さんは宿と飯とをあてがってくれた。ちょうどGotoキャンペーンの時だった。八甲田を撮れたら是非、女将さんに映像を見てもらいたい。そして話をしたい。そんなふうに自然と考えるようになっていた。そして一年が経った。僕は青森の空撮を重ねていた。女将さんに又兵衛の茶屋で上映会を開きたいことを話すと、会は結実した。


当日は高名な津軽三味線奏者も参加して下さり、会は熱気と興奮であっというまに終わった。会には女将さんの友人はじめ、熊取平で会うたびに差し入れをしてくれていたトラックの運チャンや写真家仲間、フライヤーも来てくれた。みな青森近隣で暮らす人々。映像を見て欲しい人に見てもらった会だった。


会が終わり人がまばらになったころ、八戸に暮らす年配のYさんに年齢を尋ねられた。「47に成らせてもらいました」と答えると「まだ若い。男の浪漫だ。飛べ!」と背中を押してくださった。Yさんはモービル(スノーモービル)で冬の八甲田を走り、知り尽くし、そしてモービルを降りた。体力と自然の脅威とを考えた結果だという。


モービルもモーターパラグライダーも自然の懐に深く入っていけるツールだ。そしてそこで遭遇する自然の神秘に己の命の躍動を味わい、この星の深さを知る。そしてその瞬間と隣り合わせに存在する、この境地から抜け出さねばならぬ、という回帰本能に心はヒリヒリときしむ。一度知ってしまったら、抜け出せない感情とはこのことだろう。雪原を走るのも空を飛ぶのも追い込むと、ヤルかヤラレルか、降りるか。他に選択肢はない。中途半端にヤルぐらいだったら辞めた方がよい。



きっと上映会をする理由の一つには、こんな思いも寄らぬ会話の機会を求めている部分があるのだろう。映像を肴に地元の人とできうる限り深く関わる。そしてお互いに琴線に触れた部分で、思いや感情を共有する。そしてそれを己の存在意義とする。毎回の上映会ではどんな展開になるかは分からないが、今回もまた、本当の自由を知る男と話せたことに会は絞まった。飛ぶことで出会えたご縁に感謝。八甲田、又兵衛の茶屋、ありがとう!


Have a nice day !!!



【又兵衛の茶屋】



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