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【京都新聞】4/5 感動すくい取りたい

京都新聞2021年4月5日朝刊


(以下は新聞の文字起こし)



全国各地を空から撮影し、住民に映像を公開する 

多胡光純 たごてるよしさん(46)


 「天空の旅人」と名乗る。車中泊で全国を旅しながら、エンジンでプロペラを回すモーターパラグライダーで年間100回以上飛ぶ。各地の空から撮った映像をユーチューブで公開し、地元の人を招いた上映会も行う。「空からの映像には地域の宝が映っている。自分だけのものにはしない」。



 獨協大学探検部に所属した学生時代から、カナダのマッケンジー川流域で住民と共同生活をしながらその様子を写真に収めていた。「一緒にいても異文化を理解しきれておらず、もやもやしていた」。ある時、山に登ると、トナカイを狩る森、果てしなく続く雪原、川を一望できた。「隔絶されたその地域の文化背景がばしっと理解できて、納得した感覚があった」。



 どこへ行っても空から眺められるようモーターパラグライダーを習得し、2003年のマッケンジー川が初の撮影飛行となった。国内外で写真や動画撮影の依頼をこなしてキャリアを積み、06年、アルバイトを辞めて撮影の仕事に絞った。同年、結婚を契機に関東から木津川市加茂町へ移住。「木津川や里山の風景は一目で好きになった」と語り、木津川河川敷を練習場所にしている。



 しかし、ドローン(小型無人機)の普及で仕事が減ったこともあり、自身のスタイルを見直した。「仕事としてしか飛べないもどかしさ。多くの映像がお蔵入りになり、このままでいいのかという葛藤があった」。以前から飛行装備を積んで車中泊で旅をしていたが、スクリーンも用意し、地元の住民の協力もあり、各地で本格的に上映会をするようになった。



 「自分が感動した景色が、地元の人にも素晴らしいと言ってもらえて、撮った価値があると確認できた」。20年2月にはユーチューブで「TAGOチャンネル」を開設して、約180本の映像を公開している。「ドローンは何を撮るかの目的に特化している。僕は自分で見て、感動をすくい取りたい」。木津川市加茂町。(有賀光太)


(上)パラグライダーの装備を付けた多胡さん(木津川市加茂町)

(下)木津川河川敷を飛ぶ多胡さん(木津川市山城町)



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p.s 常々、自身を振り返えり元気づけているが、取材されることで自分の原点と本質を鮮明に思いかえす機会を頂けました。大感謝。毎日いろいろ起きちゃうけど、今日も頑張っていこうぜ! Have a nice day !!!

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