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【十和田湖】10/27「差し入れ・新米あきたこまち20キロ!」


(Photo 津軽芝生のボス・三上さんからの差し入れ 自家製の新米あきたこまち20キロ)


2020年10月27日

秋田県鹿角市熊取平

南西2m/s 上空南西10m/s 4度


 4時起床。闇夜に月が浮かぶ。月の前を雲が流れる。速い。日の出とともに地上付近の風は収束し、フライトの期待は高まる。しかし、上空の雲の動きは速すぎたままだ。フライトはキャンセル。


 ゴンゴンと流れる雲は、ベース上空200mぐらいを行く。そして地上の吹き流しは穏やか。完全に八甲田と同じ風だね。八甲田では風をブロックしてくれる環境がなかった。しかし、この熊取平ではきっと十和田湖の外輪山が風をブロックしてくれてるのだろう。地上ではさほど風はでない。


 そうこうしていると(有)津軽芝生のボス・三上さんが軽トラでかっとんできた。黒石市からのご通勤。毎日一番乗り。7時にこの芝生現場にやってくる。おはようを交わすと、二日連続で飛べてない俺を慰めてくれる。「ここはちょうど風の通り道でね、一年中風が強い」と三上さん。「南西の風が多いっすね」と俺。大きくは上空の気圧配置があたりの風が支配している。しかし局地的には奥羽山脈の地形が風に変化をあたえていると俺は見ている。「もうちょっと移動すると風は弱いんだけどな」と三上さん。その気づかいがうれしっす。「風を待つことが仕事ですから」と俺。「風のない物陰から飛んで、小さな範囲を撮るよりも、本流の風を知りガツンと空間全体と勝負する。これが俺の飛です!(超格好つけ)」とは言わなかったけれどな。


 そんなこんな話していると、三上さんは家で収穫した新米のあきたこまち20キロを俺のために持ってきてくれてたのであった、ウキョー!「さっびいけど、撮影頑張ってな」と三上さん。俺は返す言葉に詰まってしまったよ。まだ飛んでもいないし、この芝生のベースを使わせていただけるだけで十分ありがたいのに……。なんと、なんと、ありがたいことか!「この米は大切に撮影行のお供とさせていただきますわ!」俺は頭をおおきく下げた。



 人との出会いが俺の撮影行を深めてくれる。その土地を知り、そこに暮らす人を知り、そのうえで飛んで俯瞰する。俺がやりたいのはそれだけだ。出会った人と語らった一言一言。それが俺のフライトラインにインスピレーションを与えてくれる。それを信じている。ありがとう、三上さん! Have a nice day !!!


【差し入れ】

三上査俊さま 青森県黒石市

新米あきたこまち20キロ




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多胡光純 天空の旅人

モーターパラグライダーに乗り空撮してます! 空撮した全ての映像をシェアしてます。映っているのは地元の宝です。お楽しみください!


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